​majiko
Scratch the world
いつの間まにやら誰だれもいなくなっていて
耳鳴みみなりが少すこしうるさいなとか思おもって
すぐさまにどうでもよくなってわかった
ああ、わたし神かみさまになってしまったんだ
そしたらこれからはお願ねがい事ごとを
誰だれに頼たのめばいいのだろうとか思おもって
すぐさまにどうでもよくなってわかった
ああ、なんて素晴すばらしい楽園らくえんだろうって

鮮あざやかな色いろを潜ひそめて
黒くろく染そめていく一枚いちまいの画用紙がようし
爪つめで削けずり出だすのは
わたしにしか見みえぬ世界せかい
鮮あざやかな色いろを潜ひそめて
掻かき毟むしっていく一枚いちまいの画用紙がようし
ほらね、キレイでしょう
わたしにしか見みえない世界せかいなんだ

アン王女おうじょが震ふるえながら手てを入いれた 真実しんじつの口くちのように
どこまでも続つづきそうな 闇やみの中なかへ進すすんで
僕ぼくらモグラは 黙々もくもくとディグしてる
近道ちかみちかどうかは 定さだかじゃないでも
今いまフィールする この感覚かんかくのままでいい それを信しんじる

先さきに進すすむため 繋つなぐため 作つくったトンネルを
人ひとは何なんで怖こわがるの? 私わたしにとって 最高さいこうの居場所いばしょ
周まわりの目めを盗ぬすむのはもうやめて
壁一面かべいちめん 絵えをばらまくように 好すきに
生うみ出だすも消けすも全すべて思おもい通どおりやるの

鮮あざやかな色いろを潜ひそめて
黒くろく染そめていく一枚いちまいの画用紙がようし
爪つめで削けずり出だすのは
わたしにしか見みえぬ世界せかい
ここは宇宙うちゅうの真まん中なかで
掻かき毟むしった絵えが光ひかりを纏まとうの
ほらね、キレイでしょう
わたしにしか見みえない世界せかいなんだ
騙だまし騙だまされのトラップ
捕つかまればパク 一口ひとくちでBAN
まるでパックマンみたく
八方塞はっぽうふさがりでも 進すすむモグラ
俺おれらのターン 嫌いやな予感よかんの大名だいみょう行列ぎょうれつ
背筋はいきんを通とおる 真まっ黒くろな裏うら 鮮あざやかなカラー
潜ひそまして 楽たのしむだけ
掻かき毟むしって 掻かき毟むしって
爪つめで削けずり通とおし進すすむだけ
掻かき毟むしって 掻かき毟むしって
進すすむだけ 進すすむだけ