​amazarashi
帰ってこいよ (Kaette Koiyo)
​amazarashi「帰ってこいよ」歌詞

[Verse 1]
稲穂が揺れる田舎の風は 置いてきぼりの季節の舌打ちか溜め息
駅の待合室でうらぶれて 誰彼構わず憂鬱にする 憂鬱にする
どうせ出てくつもりなんだろ この町ではみんなそう
決意は揺るがないか 迷いなどはないか
故郷を捨てるつもりか 気に病むな、それでいい 振り向くな 立ち止まるな

[Pre-Chorus 1]
花、そぞろ芽吹くとも、芽吹かざるとも
花、そぞろ芽吹くとも、芽吹かざるとも
花、そぞろ芽吹くとも、芽吹かざるとも
花、そぞろ芽吹くとも、芽吹かざるとも

[Chorus 1]
幼い頃に遊んだ校舎の壁が ひび割れた分僕らも傷ついた
ガードレール ゴールポスト 漁港のはしけ この町は何もかも錆び付いて
美しい思い出なんてあるものか 記憶の中じゃ泣いて挫けてばかり
この町が嫌いだとみんな言うが 早く出ていくんだと決まって言うが

[Post-Chorus]
帰ってこいよ 何か成し遂げるとも、成し遂げずとも
帰ってこいよ 何か成し遂げるとも、成し遂げずとも

[Verse 2]
君のその愚直な心は 満員電車などに潰されたりはしないのだろうが
額に汗 将来 野望 人間関係 地下鉄の路線図みたいにこんがらがって
信頼出来る人が傍にいるならいい 愛する人ができたなら尚更いい
孤独が悪い訳じゃない ただ人は脆いものだから すがるものは多い方がいい

[Pre-Chorus 2]
真っ黒な夜 真っ黒な夜でこそ思い出せ
生まれた町を 今年も花が咲いたよ

[Chorus 2]
遠くで鳴る境内の祭り囃子 君が居なくたって夏は過ぎるけど
知らせ無くとも今か今かと 待ち人の面影に振り返り
祭りの後、闇と静寂が落ちて 砂浜に花火と狂騒の残骸
季節巡れど心は止まったまま 君が出てったあの時のまま

[Post-Chorus]
帰ってこいよ 何か成し遂げるとも、成し遂げずとも
帰ってこいよ 何か成し遂げるとも、成し遂げずとも

[Verse 3]
菜の花畑の風車 コンビニも出来て 分校の校舎も建て替えられて
あれから大分経った この町も様変わりしたよ
勤め先は相変わらずないから 若い奴らはみんな出ていった
昔よく遊んだあの公園も 今年取り壊されるってさ

[Chorus 3]
夢を叶えたって胸を張ろうが やっぱ駄目だったって恥じらおうが
笑って会えるならそれでいい 偉くならなくたってそれでいい
ビルの谷間勇ましく歩く君が 陽に照らされた姿を想うのだ
忙しくしてんならしょうがないか 納得できるまで好きにしろ

[Post-Chorus]
帰ってこいよ 何か成し遂げるとも、成し遂げずとも
帰ってこいよ 何か成し遂げるとも、成し遂げずとも