初音ミク (Hatsune Miku)
Sinlover (Ver. 2.0.0)
無限級数の海でどこまで計算しても
決して届かない 階段が崩れてく

実数と虚数の狭間へと潜ってく
ネイピアの円から眺めては、少し鉛筆を止める
複素の瘴気に中てられるの
君からはeもπも同じものだって
気づけなかった

正弦波重ねれば重ねるほどに
増えてゆく、陶酔ばかり
偏角を見上げれば見上げるほどに
減ってゆく憔悴
悠すぎる危機感を
水面の周波数量り取れない
耳元の音響外す
切り裂いて、切り裂いて、知らないものは
知らないままでいて
純音の関数のままで

トリゴノメトリックの空にラジアンが浮かぶ
陰に弧を見上げ 位相 リサジューで求めてる

孤独な発振を感じれば
連なったコードと積み上がるハーモニー、少し伴奏を止める
複素の混濁に溶けこむの
君からは∂も∇も薄っぺら
ただ揺れていた
インパルス感じれば感じるほどに
広がった、空間だけが
半径を見下せば見下すほどに
狭まった精神
杞憂なら良かったさ
永遠の変数が君を震わす
極限を誰かが決める
遠ざけて、遠ざけて、忘れたものは
忘れたままでいて
ボク達の関数のままで

(正弦波重ねれば重ねるほどに)
(偏角を見上げれば見上げるほどに)